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さよならウィーン。

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7月中旬に引越し屋さんがやってきました。今回は荷物搬出日の時間を短縮するため、事前にダンボール箱をもらって自分でほとんどの荷物を箱詰め。このほうが引越し先についてからの荷ほどきもやりやすいので一石二鳥・・・でもこの期に及んでなお、引越し先住所の確定が済んでいないという状態。結局イギリス本帰国はせずにまた転勤となったのですが、私の健康面の諸々のことでなかなか最終承認が下りず・・・。この7、8月のストレスは気が狂いそうなのを通り越して放心状態でした。「なるようになる。いっそ、イギリスへ帰ろうか」と毎日思って暮らしていたので、周囲から「(次の転勤国への異動)よかったね、おめでとう」と祝福されても、「・・・・・・・・。」とほぼ無反応で失礼なワタシでした。
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イギリスへはドイツを通過し車で帰ろうと思っていたけれど、引き続きの転勤生活がほぼ決定となったため、急遽この車も手放すことに。7月中旬からは、ウィーンの街や友人たちとのお別れを惜しむ時間も気持ちの余裕も持てないままにバタバタの数週間。夫の職場のスタッフたちや友人ファミリーとのお別れの宴は軽めにさくっと私たちらしくカラオケ! ウィーンに到着した時と同じように、ウィーンを去る時も、周囲の友人たちにあたたかく支えられて本当に感謝の一言に尽きます。

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ウィーン生活最後の日は空港に向かう直前まで友人宅でお茶してこどもたちは共に遊んで、いつもと変わらず過ごしました。
転勤移動が続く我が家。出会いと別れが頻繁にある生活で小さなこどもたちがどう感じているかわからないですが、これから先も、別れではなく、出会いに目を向け感謝の日々を、と思います。

2016年8月4日。私たちのウィーン生活が終わりました。
# by frau_vienna | 2016-08-04 23:56 | note

ウィーン雑感

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オーストリアに引っ越すことが決まった時、観光で訪れたこともないし、ウィーンと聞いても「音楽の都、コーヒー」くらいしか頭に浮かばず、オーストリアではドイツ語が使われていることすら知らなかった私。「クラシック音楽とコーヒーが好きだから嬉しい」という単純なことだけ思って来てみたら、煙がもうもうで空気が悪いのなんのって。公共の場でも禁煙が徹底してきたイギリスから来て、喫煙者のあまりの多さに驚きました。
3年半ここに暮らした私が持つウィーンの印象は
1.たばこ
2.タトゥー
3.犬
です。

そして、犬の多さと犬へ対する愛情?深さ。ウィーンでは、こどもよりも犬のほうが「人権」があるの?!と感じることがままあり、こどもが泣くと睨むのに犬が吠えても微笑む、そんな人たちを見るにつけ「なんなの、これーーーー」と驚きでした。犬は、お店、公共交通機関、美容院、カフェレストラン、どこでも入れるのにも驚き。そして、ウィーンではタトゥーをしている人も相当数いて、これはなぜなのか本当に不明。しかもけっこうしっかり彫っていて「アート」のよう。オーストリア人の友人に聞いても「え、そう?」という反応で、ウィーンにいる間ずっと「なぜなのーーーーー」と疑問を持ち続け、そのまま去っていくモヤモヤ感・・・

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コーヒ中毒の私にとっては、カフェ文化のメッカであるウィーン生活が楽しかったのは言うまでもありません。スーパーやお店は日曜日には軒並み閉まっていてもカフェレストランは朝早くから開いていて、お友だちと一緒に、時にはひとりで、よくカフェに出掛けました。ウィーンで気に入ったカフェは、
1. Cafe Museum
2. Tian @Kunsthaus
3. Gustl Kocht
4. Mr&Mrs Feelgood
5. Vollpension
6. Stadtcafe
7. Cafe Ansari
8. Meierei im Stadtpark
9. Joseph
10. Yamm!
あと、実はスタバも。 ウィーンなのに?!という感じだけれど、ウィーンのカフェで出てくるコーヒーはカップが小さい上に私にとってはかなりぬるめの温度なのです。だからたまにスタバに行って大きなマグカップで熱いコーヒーを楽しんでいました。飲み物ということで言えば、ウィーンは水道水がとってもとってもおいしかったです。

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ウィーン生活で気に入ったところは
1.街がコンパクト(移動がラク)
2.建築物が美しく街歩きそのものがアート鑑賞
3.人
(素朴で人情味があって困っていたら助けてくれるけれどお節介さは皆無。こちらから見ると不便なところも他を羨んであれこれ試す感じはなく、軸がしっかりしていて日々淡々と生きている雰囲気が好きでした。)
4.季節を感じられる
(街の風景だけでなく、冬のアイススケートやクリスマスマーケットだったり、夏にスイミングプールがたくさんオープンしたり)
5.こどもと暮らしやすい
(移動がラク、こども向けイベントやパッケージが多い、公園が多い等)

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オーストリア生活のハイライトも綴ろうと思いましたが、あまりにあり過ぎて、そして日々の小さなことすら(振り返ってみると)キラキラして見えて、これ!といくつかをあげるのがとても難しいです。でも、自然凍結の湖でアイススケートをしたり、舞踏会に出たり、クリスマスマーケットをハシゴしたりというのは、オーストリアにいたからこそ、という感じで記憶に刻まれることになりそうです。あまり嬉しくない体験ながら、オーストリアでの入院・手術も。

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これからイギリスのEU離脱もあり将来どうなるかわかりませんが、夫も私もリタイアメント後はオーストリアとイギリス半々の生活にしたいと感じるほど(日本はどこへいった・・・?)、ウィーンの、オーストリアのシンプルな生活スタイルが気に入りました。それから、これはどこの地でも言えることながら、たくさんのいい出会いがあったことも大きかったと思います。中にはウィーンの人は無愛想で失礼という人もいるけれど、私は逆にべたべたしてない(?)あまり他人のスペースに踏み込まない感じを受け、それが心地よかったです。
# by frau_vienna | 2016-07-15 22:21 | cafe & restaurant

夏休み突入

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さぁ、とうとう夏休み!
これまでイギリスへ帰るつもりでイギリスの小学校への編入手続きをしていたのに、土壇場で転勤話が出てきたため、この期に及んで「次の学校が決まっていない」という事態。引越し先が決まらない、当然、次に住む家も学校も決まらない、でストレスマックスの中で始まった夏休み。近所の公園でこどもたちが遊ぶのを眺めながらも思うのは「学校、どうしよう・・・」。

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ウィーンで大好きだった場所のひとつ、動物園にも行きました。一体ウィーンにいる間に何回ここに来たんだろう? こどもたちが大好きなネズミハウスとミアキャットのコーナーではもはや「ただいま、また来たよー」という感じの私たち。

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オーストリアのアーティスト、フンダートヴァッサーのギャラリーもウィーンで大のお気に入り。ここもこどもたちを連れて、時々はひとりで、よく来ました。私の中ではクラシック音楽やコーヒーというよりも、ウィーンと言えば、このフンダートヴァッサーのカラフルな曲線の世界が思い浮かびます。

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引越し業者が来る7月中旬まではひたすら片付けがあるので、夏休みも引っ越し後。けれど、ちょっとホリデー感も味わいたいということで、チェコで「世界一美しい街」というチェスキークロムノフへ週末遊びに行きました。

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世界一美しいかどうかはさておき(!)、いつもと違う風景を見て、街を歩いて、言葉を聞いて。大スコールの中びしょ濡れになって石畳の小さな町を走ったのも、よい思い出。

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引越し業者さんが入る前の2週間はこどもたちが通う水泳サマーキャンプ登録していました。が、人数が集まらずまさかの直前キャンセル。その2週間で引越しラストスパート予定だったので、私は気絶しそうになったけれど、我が家の引越しその他の状況を(=私の発狂状態)見たインストラクターさんたちが、キャンプはキャンセルするけれど、こどもたちは預かってくれるとのことで、ハルとアキは毎日プライベートの水泳レッスンを受けることができました。よかったー(泣)  その後はレッスンでだいぶ自信のついた二人を連れて、近所の屋外プールにちょこちょこ遊びに行きました。夏休みだと言うのに、暑い夏だと言うのに、午前中に来るとほぼ貸切状態。癒されました・・・。

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引越しのゴタゴタの最中、夫の誕生日にはイギリス人のお友だちが手作りケーキをプレゼントしてくれました。オーストリア・イギリス・日本の国旗のケーキ。この3年、数々のお祝いのケーキを作ってお祝いしてくれたお友だちには感謝でいっぱいです。

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引越し準備が着々進む中、私の歯科&健康面でのちょっとした問題で転勤の最終辞令がペンディングになるという事態も発生(家族全員の歯科&健康面に問題なしという診断がないと転勤できません)。家の近所で友だちや職場関係の人と会うたびに「転勤だってー、おめでとう!」と言われてはひどく落ち込む私。「もうこのままイギリスに帰りたいよー」と本気で思うほどです。

うーん、引越し・転勤というのは、なんとも重たいもので、こればかりは何回経験しても慣れることができません。
# by frau_vienna | 2016-07-15 11:05 | daily life

ウィーンでの学校生活終了

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こどもたちがお世話になったインターナショナルスクールもそろそろ夏休み。青空のきれいな晴れた日にスポーツデーが行われました。

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ハルはこちらに引っ越してきてからの3年ちょっと、アキはこの1年、たくさんの国籍のお友だちや先生と毎日過ごしてきました。
こどもたちの可能性と個性を大切に育むIBという教育カリキュラムの認定校で、自由にのびのびとした日々だったと思います。

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現地の幼稚園に通っていた頃は(ドイツ語だったこともあるのか)おとなしいと思われたアキは、この学校に来て本来の明るくおちゃらけたキャラが炸裂。

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日本の学校のように始業式や終業式というものはないけれど、「幼稚部」卒業ということで、小さなセレモニーをクラスでしていただき、アキは『Secretly Silly Award』を受賞。

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ハルのクラスでは生徒が一人ずつ自分が作った作品を披露する発表会がありました。ふだんあんなに騒がしいハル、大勢の前に出ると途端にシャイになります。この日は彼女が大好きなコラージュ(様々な素材で作る工作)を発表しました。

この頃、年度末近くになって担任の先生が産休に入られ、代わりに来たイギリス人のアートの先生に、ハルは大喜び。教室でデッサンや陰影の付け方を教わっては家で練習し、毎日 「Mr Chatterton said... Mr Chatterton did...」。たったの数週間しか一緒にいなかった先生なのに、この後夏休み中もこの先生の話ばかりするハル。先生が小さなこどもに与える影響は絶大です・・・。

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そして、これは学校ではないけれど、週に一回通った日本語教室もおしまい。日本語を学ぶというよりも、日本語を使って遊ぶ、といった感じの場だったけれど、これはこれで、こどもたちは毎週楽しく通っていて、私以外の誰かと日本語で接する機会を定期的に持てたのはよかったと思います。

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毎朝7:40に家を出て、ここからバスに乗りました。7:50頃のバスに乗ると、次々と同じ学校に通うお友だちが乗ってきて、さながらスクールバスと化していた4Aルートバス。

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ウィーンの人はこどもに厳しく、バスの中でうるさくして叱られたことも何回かありました。(親に注意ではなく、こどもに直接叱る。)たったの10分くらいの乗車時間もお友だちと通う道のりは楽しかったな。

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バスを降りて学校までトコトコ5分。引っ越して来た頃は、この道がとても長く感じたし、アキはいつもバギーで寝ていたっけ。今では二人ともバスを降りたら鉄砲玉のようにビューっとお友だちとレースをしながら学校に走っていくようになりました。思い返すと、この毎日の学校送迎の時間とは何とも愛しく大切な時間で。

ちなみに、前回ロンドンからウィーンに引っ越す際、ハルの学校最終日のお別れ時に教室で激しく涙するといった失態?を見せた私、今回は学年途中のお別れではなかったこともあり、しんみりすることはありませんでした。こどもたち、先生、他の保護者たちとも笑顔で「Have a lovely summer break!」と手を振ってさよなら。学校では保護者が関わることも思いの外多くちょっと疲れていた頃、お子さんがティーンネイジャーの先輩ママさんから「こどもの学校生活に関われるのはあと数年。すべての機会を逃さず、なんでも参加すべし!」と言われ、最後の一年はPTAまでしちゃったけど、そのおかげで私も学校での楽しい思い出がたくさんできました。(でもPTAはしばらくしたくない。)
# by frau_vienna | 2016-06-24 21:51 | children

癒しのおうち in Semmering

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いよいよウィーン生活も残すところ2ヶ月。
5月に入って少しずつ片付け始めた家の中、6月に入ってからは毎週土曜日午前中を夫と共に一部屋ずつ断捨離、その後チャリティーショップや粗大ゴミ置き場に不用品を運ぶ、というルーティーン。時間を決めてぱぱっと作業し、午後は、ウィーンから車で1時間のSemmering(ゼメリング)へ行き、土曜の夜はそこに1泊。という生活を3週末。

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ゼメリングのおうちはウィーンで仲良くなったスコットランド人ご夫妻のセカンドハウス。3週間スコットランドに帰国するので、その間ゼメリングの家は好きに使ってね、と鍵を置いていってくれました。以前から度々遊びに訪れていたおうちなので、こどもたちも慣れていて、大喜び。

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ウィーンの家から強制的に離れることによって頭の切り替えができ(たぶん、家にいたら日曜日も片付け作業をしてしまう)、とてもいい息抜きができました。山の中にあるおうちなので、空気も新鮮だし、とにかく静か。土曜日に集中作業をして、このおうちに移動後はただボーッとするのみ。この束の間の休息がなかったら、きっと引越し準備で疲労困憊していたはず。

人生の大先輩でもあり、転勤族でもある友人夫妻。タイムリーなお申し出に救われました。感謝。
# by frau_vienna | 2016-06-15 20:59 | places


のんびり歩こう。


by frau_vienna

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